5-3-2プレッシング
【2:07:狙いを読み解く】
- 2トップ(細谷・ドウグラス)でコースを限定し、サイドに誘導、ミドルゾーンよりも前で奪ってカウンターという狙い
→反対サイドに通されないように蓋をする形でのプレッシング
→追い込んだあとは、反対サイドへの展開に注意しながら、カウンターの準備(詳細は後述) - 相手のCB→CHへのパスによる中央からの前進を防ぐために戸嶋(逆サイドの場合はサヴィオ)椎橋はマンツーマン(人基準)で付いていく
- サヴィオは絞るだけでいいので、守備タスクが軽減される+カウンターの際に前に出やすくなる
- CHより後ろは、原則としてマンツーマン(人基準)
→故に、一つ剥がされると芋づる式に展開される
【9:20:狙い通りの先制点】
- 反対サイドでも同様にサイドで窒息させる
- 2トップは反対サイドへの展開に蓋をする
- それは同時に、数的同数のポジショニングでもある
→奪ってから速攻の局面では1vs1の状況なので、質的優位で勝負
→個人技がモノを言うので、ここで負けると再びボールが相手に渡ってしまう
【4:14:蓋ができないとどうなるか】
- 上手くプレッシングが嵌まらなかったり、トランジションの局面で剥がされると、反対サイドに広大なスペースが生じるのが【5-3-2】の泣きどころ。
→これは4分の場面だが、この日も度々散見された。
→ネルシーニョ監督も口酸っぱく言っているようで、25分頃に寄せをサボったサヴィオに対してブチ切れる一幕も - 特に後半、守備の時間が増加したのは、運動量が落ちて2トップの誘導が追いつかなくなったことが要因と思われる。というか監督も運動量の低下が原因だと言及している。
- 陣形が押し下げられると、当然ボールを奪う位置も低くなる。
→ポゼッションが落とし込めていないので攻撃の開始位置が低くなると無理やりなロングボールが増えて、結局相手にボールを渡してしまう
雑感
- 昨季からの課題であるポゼッションは依然として属人的な側面の強い内容であったため、なるべく自陣から攻撃が開始される展開は避けたい。ロングカウンターも再現性のあるシーンは見られなかった。
- つまり、高い位置で過ごす時間、プレッシングの掛かる展開でゲームを進めたい。
- とはいえ、時間経過とともに運動量が落ちることは人間である以上避けがたく、過密日程の中をどのように戦っていくのか少しばかり不安の残る内容であった。